ブレインパッドが自然言語処理エンジンを公開

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 ブレインパッドは、高度なテキストマイニングを実現する独自のセマンティック自然言語処理エンジンの評価版を公開した。これまでのテキストマイニングでは解析用の辞書を作る必要があったが、同エンジンの場合、文章を理解する文脈解析と意図を理解する意味解析の技術を使うことで、辞書を使わずにテキストマイニングを可能としている。これにより、辞書作成およびメンテナンスにかかる負荷が減るほか、テキストの処理速度も高速化できる。7月以降のサービス開始に向けて、現在トライアル利用のユーザーを募集している。

 ブレインパッドが開発しているエンジンは、人間の言語をコンピューターが処理しやすいような形に変換し、コンピューターに処理させる「セマンティック技術」を実現した自然言語処理エンジンとなる。
 同エンジンは、従来の言語処理サービスにはない独自なもので、通常のテキストマイニングで利用している人力で作成する辞書の代わりに、セマンティック技術でコンピューターが文章を理解し、テキストデータ解析を行う。
 従来使われている単語および文節単位の分析に、セマンティック技術により文脈と意味解析を加えた文章単位での解析が可能となるため、辞書を使わなくても、書き手の意図を抽出した正確なまとめ文を作成できるほか、辞書登録されていないと対応できない未知語や新語への対応も実現する。
 これにより、今後の普及ならびに市場拡大が予測されるビッグデータの処理に必要な、テキスト解析が効率化される。
 今回同社は、Webサービスとして同エンジンのAPIを無償で公開する。ユーザーがテキストデータを入力すると、セマンティック自然言語処理エンジンで言語を処理し、解析した結果をXML形式でユーザーに戻す形となる。
 同サービスにより、コールセンターにおけるオペレーターとカスタマーのやりとりで日々発生するデータの分析や、Webサイトやソーシャルメディア(SNS)での質問や苦情対応およびマーケティング、海外ソフトの日本語版を作成する際の翻訳の下準備などに活用できるとしている。
 まず評価版(α版)として機能を公開し、正式版は同社の新年度にあたる今年の7月以降、有償のサービスとして提供する予定となっている。トライアルユーザーの募集期間は、6月29日までとなっている。

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