日本HP、デジタルと現実を融合
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日本HPは、2D/3Dスキャナー、プロジェクター、タッチマットなどをPCに統合したイマーシブ(没入型)のコンピューター「Sprout Pro by HP G2(スプラウト・プロ・バイ・エイチピージーツー)」を7月上旬に発売する。米HP社がコンピューターの新たな形として開発したもので、「先進テクノロジーにより、デジタルと現実の世界を融合させたインタラクティブなコンピューティング体験をもたらす」としている。
7月上旬に国内発売
HP社は、手を使った創作活動に対応し、デジタルと現実の世界の隔たりなく創造を直感的にデジタルの世界に取込むことを目的にイマーシブコンピューターを開発した。
最新CPUや高性能グラフィックスなどハイエンドの仕様を備えた23・8インチワイドのタッチ対応ディスプレー一体型のPCに、高精細2D/3Dスキャナーやプロジェクター、タッチマットディスプレーなどを統合し、現実のアイテムをデジタルのワークスペースに2D/3Dイメージとして取り込み、手で触れるように操作・編集をすることができる。
SproutProby HP G2の特徴は、ワイドフルHDディスプレーに加えマルチタッチ対応のタッチマットにプロジェクターで画面を投影し、デュアルディスプレーを実現するほか、鮮明な投影解像度を備えた20ポイント静電容量タッチマットの採用、高性能2D/3Dスキャナーによる手書きの資料やデザイン画などを簡単にデータ化、さらにはハイフォーマンスのPC性能などが挙げられる。
現実空間のコンテンツをシームレスにデジタル化して編集、操作することができるコンピューターとして、理科や美術など触覚、視覚、聴覚に訴える教育分野や、店舗内での便利な情報端末として活用できる小売業界、また、クリエイターのアイデアやインスピレーションをより直感的にデジタルコンテンツへと変換するなどクリエイティブ業界などの市場に積極的に売り込む方針だ。
価格は52万円、3Dキャプチャーを精密に行うため回転台が付いたモデルは56万円。