新着NEWS 06 5/22 

IPAがオープンソース情報データベースを公開


 情報処理推進機構オープンソースソフトウェア・センター(IPA OSSセンター)は、オープンソース関連の情報を集約したデータベース「OSS iPedia(オーエスエス・アイペディア)」の一般公開を始めた。
 OSSセンターは、日本OSS推進フォーラムと連携してOSSの@普及促進A基盤整備B情報の集約および発信―の3つの事業を展開しており、OSS iPediaは、同センターの中核事業のひとつとなる。OSS iPediaは、OSSに関連する情報を集約し、発信するためのポータルサイトで、現時点では「性能評価情報」「導入事例情報」「ナレッジベース」の3つのカテゴリーで構成している。
 性能評価情報は、IPAが事業として進めてきた「信頼性・性能評価手法及び障害解析ツール」に関する公開情報が中心となっており、システム構築や性能見積りに必要な評価レポートや評価用データを入手できる。検索エンジンを実装しており、評価方法や対象ソフト、OSなどの詳細な条件指定による検索が可能となっている。
 導入事例は、16社が登録した69件のシステム構築事例に基づき、業種やシステムの用途・規模など100以上の検索項目に対し、任意の条件を指定して検索することができる。なお、事例集はOSDL(オープンソースディベロップメントラボ)ジャパンのサブ・ワーキンググループであるSIフォーラムによって作成された構築事例集を移管したものとなっている。
 ナレッジベースは、「Q&A」「用語集」「ディレクトリ」で構成、OSSに関連する基本的事項や最新トピックスなどを紹介している。OSSセンターの岡田良太郎研究員は、「ファーストバージョンは、OSSを使いたいけどよく分からない人や、OSSに関する悩みを解消するための内容を特に盛り込んだ」と、習熟した技術者だけを対象としたサイトではないことを強調している。
 性能評価情報と導入事例情報を公募し、コンテンツとして蓄積していく考えだ。登録情報に対するコメントも入力可能で、技術者によるフィードバックやディスカッションによりコンテンツを拡充し、多くの人にとって利用しやすいデータベースの構築を目指す。

http://ossipedia.ipa.go.jp/