富士通がウインドウズ7搭載携帯電話を開発

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  富士通は、米マイクロソフト社の「ウインドウズ7」を搭載し、パソコンと携帯電話の機能を備えた「ウインドウズ7ケータイF―07C」を発表した。F―07CのOSは、ウインドウズモバイルを刷新したスマートフォン向けOS「ウインドウズフォン7」でなく、パソコン向けのウインドウズ7OSを搭載しており、パソコンとしては世界最小サイズを実現している。「パソコン部隊と携帯電話部隊が融合して開発した」(富士通佐相秀幸執行役員副社長)独自の製品で、ビジネス向けの端末として6月以降にNTTドコモから発売される。

 F―07Cは、高さ125ミリ×幅61ミリ、厚さ19・8ミリという手のひらサイズで、最近のスマートフォンのように約4インチの液晶タッチパネル型ディスプレーを搭載している。
CPUにインテルのAtomプロセッサーを搭載し、小型ながら携帯電話の待ち受け時間レベルの消費電力で、ウインドウズ7が動くパソコンの性能を実現している。さらに携帯電話としても、通話に加えてNTTドコモのiモードサービスを利用できる。
端末を横にスライドすると、パソコンのキーボードと同じ配列のキーボードが現れる。キーボード右側に配置されたトラックボールと左クリックボタンを組み合わせて、マウスに近い操作性を再現している。
さらに端末をUSB、HDMI搭載の専用アダプターに接続することで、テレビ大画面への出力やキーボード、マウスの利用も可能となっている。マイクロソフトの「オフィス・パーソナル2010」を搭載し、使い慣れた業務ソフトを利用できる。
携帯電話の機能面では、NTTドコモのおさいふケータイや「iコンシェル」「ドコモマーケット」など既存のiモードサービスや、遠隔ロック機能などのセキュリティサービスに加え、赤外線通信にも対応している。
端末の横に配置されているボタンで、携帯電話モードとパソコンモードを切り替える。ウインドウズ7モード時に電話を着信すると、自動的に携帯電話モードに切り替わり、通話ができる仕組みになっている。

F07-Cを手にする日本マイクロソフト樋口泰行社長、富士通佐相秀幸副社長、齋藤邦彰執行役員、インテル宗像義恵副社長
ウインドウズ携帯会見

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