NECが玉川ルネッサンスシティをスマート化
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NECは、同社の中長期の行動計画である「NECグループ環境経営行動計画2017/2030」の一環として、川崎市の玉川事業場(玉川ルネッサンスシティ)をスマートコミュニティ化する計画を明らかにした。NECの複数の事業所で、これまでに実施したものや現在実施中のエネルギー管理システム(EMS)の実証実験の結果などを踏まえて全体の計画を今年度中に策定し、2013年度から本格的に取組みを開始する計画となっている。
玉川ルネッサンスシティには、NECグループのオフィスのほかにも工場や店舗などがあり「小さな街のようなもの」(堀ノ内力CSR・環境推進本部長)として、ひとつのコミュニティと見立てることができる。
太陽光発電や地下10数メートルを流れる地下水を利用した地中熱などの自然エネルギーと、通常の系統エネルギーを蓄電し、水の管理も含めたEMSを構築して、コミュニティレベルでの最適化を目指す。さらに、玉川ルネッサンスシティ周辺地域との連携も視野に入れている。
NECは、これまでに国のプロジェクト関連で経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」横浜スマートシティプロジェクトでBEMS(ビルエネルギーマネージメントシステム)を構築したほか、2月にスマートシティ推進室を設置し、海外のスマートシティ実証実験にも参加している。
また、玉川事業所では、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)および電気自動車(EV)インフラの実証実験を行っており、東京都の府中事業場でも需給制御や監視制御、蓄電池充放電制御などのEMSの実証実験を3月より開始している。
今年下期からはNECの複数事業所間での蓄電池をクラウドでつないだコミュニティ間のエネルギー管理システム(CEMS)による需給制御、監視制御などの実証実験を開始する予定で、それらのノウハウをもとに、全体の計画を今年度中に立案し、来年度より取組みを開始する。