イーソルが組込み機器をサービス化するソフト提供

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 イーソルは、米フレクセラ・ソフトウェア社と提携し、組込み機器にライセンス管理や使用権管理の機能を付加する組込みソフトの販売を開始した。海外製品の圧力により、国内メーカーはこれまでのように製品を開発して販売するだけの売切り型ビジネスモデルが頭打ちになっているなか、同ソフトを利用することで、組込み機器にインターネットベースでエンドユーザーにサービスを行うためのインフラ機能を付加できる。イーソルは、国内メーカーに対して製品開発プラスサービスの提供という新しいビジネスモデルを提案していく。

 フレクセラ社のソフト「フレックス・オペレーションズ」は、開発ツールなどエンタープライズ向けソフトのライセンス管理分野において、これまでに世界中で販売実績がある。同社はそのソフトの機能をベースに、新たに組込み向け製品「フレックス・エンベデッド」を開発した。
  イーソルは、両製品の販売およびサポート、ソフトを使った開発支援サービスを展開する。同社のITronベースのリアルタイムOS「eTカーネル」にフレックス・エンベデッドを移植して、ライセンス販売およびソフト開発を行うほか、ウインドウズやLinuxなど他のOSを使った開発も行う。
  フレックス製品は、使用権管理システムやライセンス生成システム、セルフポータルなどを実現する。これを利用することで、車載情報システムや医療、サプライ品販売などの分野でサービス提供型システムを開発できる。
  例えば、あらかじめフル機能を実装しておき、外部からライセンス管理機能で使える機能を制限してサービスを提供する。これにより、ユーザーは普段は低価格もしくはフリーで最小構成のサービスを利用し、必要な時だけ利用料金を払って他の多くの機能を利用するといった具合に、利用コストを最小限に抑えたオンデマンドサービスが可能となる。
  イーソルは、スモールスタートでの評価開発からサービスを提供する。提供価格は、ライセンスとコンサルティング、組込みソフト開発がセットで数百万円を予定している。
  また、同製品を取り扱うことで組込み機器の開発から、課金の仕組みを導入するため企業の基幹システムとのシステム連携まで行い、イーソルは既存の事業領域である組込みソフト開発から、企業向けのシステム開発に領域を拡大する。

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イーソル

フレクセラ・ソフトウェア合同会社