日本ユニシスがビッグデータを簡単に分析できるシステムを発売

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 日本ユニシスは、ソーシャルメディアのテキスト情報などのビッグデータを自動収集して簡単に分析し、情報を共有できるシステム「トピックステーション」を発売した。収集した市場の声と、業務システムから取り込んだ売上データを同じ時間軸で比較分析できる機能を備えており、売上の好調や不調、株価の上下を検知して、市場の声から原因を発見することができる。また、各機能は部品化されており、既存のコールセンターシステムや社内の情報共有システムに組み込んで利用することも可能となっている。

 トピックステーションは、同社が保有するコールセンター向けのテキスト分析エンジンをベースに開発したもので、専門性が求められる通常のBI製品とは異なり、会社全体でビッグデータの情報を共有し、簡単な操作で誰でも分析を行えるというコンセプトで開発された製品となっている。
 情報を分析するソースとして、フェースブックとツイッターに加えて、あらかじめ導入時に、情報をチェックするそのほかのソーシャルメディアやクチコミサイト、ブログなどを個別に登録する。それにより、複数Webサイトのテキスト情報を自動収集し、1つの画面で分析できるようになる。
ほかにも、コールセンターのユーザーとの対話履歴、商品アンケートといった市場の声を分析対象に加えることも可能となっている。
 さらに、企業のERPなどの業務システムと連動し、売上データやKPI(重要業績評価指標)とビッグデータを同じ画面で確認・分析できる。これにより、キャンペーンやプロモーションを実施した際のレスポンスや、製品の売上の増減があった場合のインターネットの風評との因果関係などの要因を発見しやすくなる。
 エンドユーザーは、ブラウザー(インターネットエクスプローラー)を介してシステムを利用する。マウスの右クリックで話題を深堀りしていくなどの直感的なUIを搭載し、帳票の自動作成や月報、週報の作成機能も備えている。各機能は部品化されており、コールセンターで利用しているシステムなどと連携が容易なため、既存の業務プロセスに取り入れることもできる。

 製品価格は、1サーバーライセンスが525万円。今年秋に、英語テキストの構文解析機能や各種クチコミサイトのデータ収集機能などの新しい機能を追加し、今後中国語解析エンジンも開発する予定となっている。今後3年間で50ライセンスの受注を目指す。

日本ユニシス