富士ゼロックス総合教育研究所、企業の女性活躍を支援

16 10/24

 富士ゼロックス総合教育研究所は、女性活躍推進に向けた現状把握ツール「ダイバーシティサーベイ」の提供を開始した。富士ゼロックスにおける「女性のワークスタイル」や「働く場」の研究・実践成果、東洋大学社会学部戸梶亜紀彦教授の社会心理学的アプローチからの調査設計、富士ゼロックス総合教育研究所のノウハウを生かして開発したもので、事前に富士ゼロックスおよび販売会社・関連会社で導入され、同社グループでの女性活躍推進施策に活用されているとともに、結果がサービスにも反映されている。

 4月に女性活躍推進法が施行され、企業には自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、課題解決に向けた数値目標と取組みを盛り込んだ行動計画の策定などが求められている。IT業界でも特にキャリアを重ねた管理職・マネージャークラスの人材が少なく、実際に女性の活躍や積極的登用を模索する動きが加速している。
  ダイバーシティサーベイでは、女性の活躍状況・阻害要因・価値観・働き続ける理由などのWebアンケートを実施し、その結果を独自システムで分析。記述式の自由回答も富士ゼロックスのテキストマイニング技術で分析し、同業他社の回答結果との比較も含めて現状を明らかにするとともに、改善策を提案する。
  同サーベイでは、他の女性人材活用に関する調査の多くが女性従業員の意識面に焦点を当てているなか、調査対象を男性も含めた全従業員に拡大し、多様な働き方実現に向けた状況把握と阻害要因を組織の面からふかん的に分析し、本質を明らかにしていく。
  調査項目は、「仕事のエンゲージメント」「チームの成熟度」「会社の本気度」「上司のサポート」「制度・仕組み」からなる「活躍推進項目」と、「会社・家庭からのサポート」「周囲の意識・関心」「上位職の魅力」「女性活躍におけるハンデ」からなる「阻害要因項目」の2系統で構成している。
  依頼からレポートの提供まで5週間程度。価格は54万円からで、企業・業界ごとの問題意識に沿って設問や結果報告形態をカスタマイズするほか、他のモチベーション・モラル調査などと組み合わせて展開していく。



富士ゼロックス総合教育研究所