NTTコム/NECネクサ/IIJ、サイバー攻撃対策続々と
16 10/3
標的型攻撃やランサムウェアなど、サイバー攻撃が猛威をふるっているなか、専門人材を確保しづらい中堅・中小企業向けの対策サービスが立て続けに開始された。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、日本初の24 時間以内の「インシデント対応駆付け保証」、NECネクサソリューションズは、外部からのサイバー攻撃の脅威や予兆を可視化する「セキュリティログ可視化サービス」、インターネットイニシアティブ(IIJ)は、標的型メール対策として、海外からのメールを注意喚起するクラウドサービスをそれぞれ開始した。
トレンドマイクロの調査によると、「深刻なセキュリティインシデント」を昨年約4割の企業が経験し、対応コストも前年比1・6倍に増加している。
NTTコムのインシデント対応駆付け保証サービスは、既存サービスの一環として提供するもので、東京23区ならびに大阪市、名古屋市、横浜市、さいたま市、千葉市などの主要都市は24時間以内に、それ以外も翌日中に対応、迅速な初動対応により被害を最小限にとどめる。
NECネクサは、これまで培ったセキュリティノウハウを活かし、中堅企業・団体が安価かつ短期間で利用開始できるサービスとして、セキュリティログ可視化サービスを提供する。サーバーやネットワーク機器のログを分析して結果を5段階の脅威レベルで表示し、危険な場合はアドバイスも含めた解説メールを送信して対策を促す。
IIJは、企業のメールシステムに必要なセキュリティ機能をクラウド型で提供する統合メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」において、「メール送信国表示機能」と「フリーメールへの注意喚起機能」を提供する。国旗のアイコンやメッセージによって、実在する国内企業や組織のドメインに成りすますなどで海外のサーバーから送信される迷惑メールや標的型メール攻撃などに対する注意を促す。