日本オラクル、クラウド事業に注力
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日本オラクルは2016年度の事業戦略を発表し、今後クラウドコンピューティングビジネスに本格的に力を入れることを表明した。同社は、「2020年までにナンバーワンクラウド企業になる」(日本オラクル杉原博茂社長兼CEO)ことを標榜し、The Power Of Cloudの頭文字を取った「POCO」をスローガンに掲げ、新たに200人クラウドビジネス向けの人材を採用して年商100億円単位の中堅規模の企業や大手企業の部門に対し、同社の「オラクル・クラウド」サービスの営業範囲を拡大していく。
杉原博茂社長は、2016年度の日本オラクルの最重点施策として、SaaS/PaaS/IaaS事業の拡大、システム事業の拡大、エンタープライズ営業の強化、地域ビジネス成長に向けた支社体制の再編と拡充を挙げた。
特に、さらなるクラウドビジネスの拡大を目指す。同社は、デジタルマーケティング、人材管理、ERP、カスタマーサービス、営業支援といったSaaS、PaaS、IaaS
サービスをトータルで提供しているが、特にSaaS領域に注力する。
SaaS事業の5つの柱として「オラクル・マーケティング・クラウド」「同HCMクラウド」「同ERPクラウド」「同サービスクラウド」「同セールス・クラウド」のそれぞれに特化した組織を今年度より発足した。
更なる体制強化として、新たに200人程度の営業・顧客サポート人材を採用し、直販営業およびサポート力を強化する。
地域ビジネスの成長に向けて、中部支社を北陸支社と東海支社に再編して、西日本支社を関西支社と中国・四国支社に再編した。日本を7つに分類して手厚くサポートを行うとしている。
製品面でも、直観的に分かりやすく簡単・迅速に導入できるように、事前設定済みのクラウドの簡易パッケージを用意する。これらの施策により、首都圏だけでなく日本全国にオラクル・クラウドを拡販していく。