BCCC、ブロックチェーン大学開設
16 8/22
ブロックチェーン推進協会(BCCC)は、会員企業の社員を対象とした「ブロックチェーン大学校」を開設した。ブロックチェーンを利活用できるエンジニアや導入担当者を育成するのが狙い。第1期を8月17日に開始し、2時間の講義を8回実施する。ブロックチェーン大学校は、まず3期まで実施する予定で、30人ずつ技術者を育成する。講義は、教育事業を行っている日本サード・パーティにおいて座学で実施するが、今後「出張講座も検討する」(平野洋一郎理事長・インフォテリア社長)とし、今後の会員増にもつなげていく。
BCCCは、IT企業やフィンテックベンチャー、ユーザー企業などが参加してインフ ォテリアが中心となって4月に発足、現在80社が参加している。 ブロックチェーン技術は、ビットコイン(仮想通貨)の中核技術として発明された、P2P方式によるデータ処理の基盤技術。分散型処理技術によりシステムがダウンせず、改ざん不可能な高いセキュリティ性を備えるとされ、仮想通貨の運用以外にも適用できる革新的なシステム基盤技術として注目を集めている。
ブロックチェーンは、フィンテックやビットコインブームとともに注目されているが、まだ黎明期にある技術だ。そこで今回、「表面的な流れやメディアの情報だけを追うのではなく技術者を育成してビジネスにつなげられるように」(平野理事長)と、今回BCCC会員限定のプログラムとしてブロックチェーン大学校を開設した。
ブロックチェーン大学校は、シリコンバレーで実施した今回と同様の教育プログラム「ブロックチェーン・ユニバーシティ」において1年間使用されてきた教材を活用する。講師は、ビットコインの取引所を運営するビットバンクの技術顧問で、ブロックチェーン関連の著作を持ちビットコインのルール作成にも携わっているジョナサン・アンダーウッド氏が担当する。
まずは、ビットコインの始まりからこれまで改善してきた流れなどの基礎知識を学習した上でブロックチェーンの応用技術などを学んでいく。関心が高く、30人の定員を超える応募があったとしており、第2期を9月13日から開催する。