TKCがマイクロソフトのセキュリティソフト20万ライセンスを無償提供
08 8/18
TKCは、税理士、公認会計士の全国組織であるTKC全国会の会員およびその顧客先企業のPC約20万台に、マイクロソフトの企業向けセキュリティ対策製品「フォアフロント・クライアント・セキュリティ」を無償提供することを発表した。同社はこれまでも顧客サービスとしてウイルス対策製品などの無償提供を行ってきたが、8月から提供するサービスを、統合的にクライアント環境を保護するマイクロソフトのセキュリティ製品に切り替えることにした。マイクロソフトによると、1社が約20万ライセンスを購入するのは世界最大規模になるという。
TKCが無償でフォアフロントを提供するのは、TKC全国会の会員である税理士、公認会計士向けが約4万ライセンス、その顧客先企業で、TKC戦略財務情報システムのユーザー企業向けが約16万ライセンスの合計約20万ライセンスとなっており、マイクロソフトによるとこれは世界最大規模になるという。
TKCでは、TKC全国会会員や顧客先企業が保有するPCやサーバーのウイルス感染被害がインターネットの普及に伴い増加したことを受け、1997年からウイルス対策ソフトやスパイウェア対策ソフトを一括購入し、会員および顧客先企業に対して会員サービスとして無償で提供してきた。
今回、顧客のセキュリティ環境を更に強化することを目的に、マイクロソフトが昨年7月から提供しているクライアントおよびサーバー向けセキュリティ製品であるフォアフロントを採用した。
TKCの辻田進執行役員は「ウインドウズ製品との親和性の高さだけでなく、他社製品と比較した場合の操作性の良さや価格などが採用の理由」だとしている。
フォアフロントは、ウインドウズ2000以降のマイクロソフト製のサーバーやクライアントを対象に、ウイルス対策やスパイウェア対策、ボット対策、ルートキット対策などの機能を提供する、企業向けのマルウェア製品となっている。
TKCは顧客企業に対して、同社から提供しているソフト・サービスを一括してCDおよびDVDで定期的に配布しており、今回もそのCDにフォアフロントを格納して提供する。
なお、TKCは、自社内やデータセンターのサーバーおよびクライアントについても、フォアフロントを導入している。