キヤノンITS、デジタル革新を支援
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キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は富士通と協業し、デジタルビジネス・デジタル革新などを実現するSoE(価値創造型システム)領域のシステム開発サービスを開始した。キヤノンITSのWebアプリケーション開発/自動生成ツール「Webパフォーマ」と、富士通のオープンソースソフト(OSS)ベースのデータベース(DB)「フジツウ・ソフトウェア・エンタープライズ・ポストグレス」を連携させ、変化に即応できるアジャイル開発によるサービスを行う。
共創型システム開発
SoE領域のシステムは、従来のERPなどの業務システムに代表されるSoR領域のシステムとは開発に求められる要件が異なる。SoRは詳細な設計のもと、ウォーターフォール型の開発でしっかりと作り込み、システムの特性も目的特化型となる。
これに対しSoEは、他社との競争領域を支えるシステムであり、IoTやビッグデータの活用、他のシステムとの連携など様々な変化が要求されるため、柔軟な開発環境が求められる。
キヤノンITSのWebパフォーマは、ノンプログラミングでJava言語によるWebアプリケーション開発が可能な開発ツールで、昨今では超高速開発ツールとしても認知されている。GUIエディターの開発画面により、システムの利用者と開発者が一体となって行う「共創型」のアジャイル開発が行える。
データベースとして、OSSDBの「PostgreSQL」をベースに開発した富士通のエンタープライズ・ポストグレスを活用する。検証済みのアプリケーション実行環境として「フジツウ・ソフトウェア・インターステージ・アプリケーション・サーバー」も提供し、純国産製品の組合せで国内企業のSoE領域のシステム開発を支援する。
それぞれのツールは、サブスクリプションライセンスによる小規模導入が可能。これによりユーザーは、IT部門と現場、開発者が連携し、段階的に追加・改良しながらシステムやそれによって実現されるビジネスを大きく育てていくことができる。
同サービスによりキヤノンITSは、アジャイル開発をベースにした共創型の超高速開発支援サービスを推進していく。