日本ユニシス、DevOps開発環境提供
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日本ユニシスは、DevOps(デブオプス)方式のシステム開発を支援するアプリケーション開発環境「CDスイート」を発売した。複数の汎用的なオープンソースソフト(OSS)を組み合わせており、開発方式には仮想コンテナ方式を採用、DevOpsで活用される「継続的インテグレーション(CI)」と「継続的デリバリー(CD)」の手法を取り入れて、開発、テストから本番リリース、修正まで効率的かつ一貫して行える仕組みを提供する。すでに同社内で今後開始する新規事業のシステム開発でも活用している。
DevOpsは、システム開発(Development)担当者と運用(Operations)担当者、さらにはITユーザーが連携・意思統一して行うソフト開発手法。関係者間での情報の断絶が減ることにより、手戻り開発などの無駄がなくなるほか、利用者の意思を反映したシステムを開発および改善しやすいといったメリットがある。
CDスイートは、DevOps方式でJavaや・NETフレームワーク、スマートデバイスアプリ開発などに利用できるアプリケーション開発環境。
デファクトのOSSである、CIツールの「Jenkins」、構成管理の「GitLab」、プロジェクト管理の「Redmine」などを活用してスイートを構成しているため、開発者の習得にかかる手間を省ける。
最新のOSS仮想化技術(ソフト)である「Docker(ドッカー)」を利用した仮想コンテナ形式でアプリケーションを開発する仕組みで、検証済みのプログラムのセットも用意してアプリ開発を支援する。当初はLinuxでの利用が可能で、ウインドウズ環境は、ウインドウズサーバー2016のドッカー対応に準ずる。
開発環境のほかにも、結合テスト環境を合わせた構成管理、ビルド、リリースを自動化しており、継続的なインテグレーションが可能となる。また、ソースコードの修正後すぐにテスト環境での稼働確認が可能で、継続的デリバリーも実現する。
スマートデバイス開発には、アシアルのHTML5開発環境の「Monaca(モナカ)」や、日本マイクロソフトのC#ベースのアプリ開発ツール「Xamarin(ザマリン)」などのハイブリッド環境向け開発ツールとも連携する。
ツールは、クラウド、自社導入型で提供する。価格は、25ユーザーで52万5千円。