キヤノンがITとの連携を強化した新複合機を発表
09 7/20
キヤノンは、複合機の新ブランド「イメージランナー・アドバンス」を発表した。新製品は、「顧客のITシステムとの強力な連携が特長」(内田恒二社長)で、同機に搭載している機能連携用のミドルウェアにより、企業の基幹業務システムや文書管理システム、外部のWebサービスなどとの連携が可能となる。これに併せて販社のキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)がシステム構築サービスを、12月からはITアウトソーシングサービスを開始する予定で、複合機市場が停滞するなか、IT関連のサポートを強化することで、中小企業を中心に製品の拡販を図る。
イメージランナー・アドバンスは、社内のIT業務システムとの連携に加え、イメージランナーをサーバー機能を持つ親機とし、今後発売予定の子機で離れた場所からイメージランナーの機能が利用できる「親子機能」や、保存容量最大674ギガバイトのファイルサーバー機能を搭載することで、社内ITシステムの運用簡素化やTCO削減に貢献する。
9月上旬に3シリーズ12モデルを発売する。機器の販売に併せてキヤノンMJはSIサービスを提供する。同社の子会社のキヤノンITソリューションズが基幹システムや帳票システムとの連携、Webやクラウドサービスと連携するシステム開発を行い、キヤノンソフトウェアがPDFを活用したワークフローの構築を行う。
さらにキヤノンMJは、12月から中小企業向けのITアウトソーシングサービス「HOME」を開始する。HOMEは、企業内ポータルサイトやUTMのレンタルによるセキュリティサービスを提供するSaaSサービスで、訪問による障害対応やコンタクトセンターサービスといったサポートサービスも提供する。
実際のサービスは、キヤノンITソリューションズが実施する。サービスは単体でも利用できるが、イメージランナーをはじめとしたキヤノンの複合機と連携し、スキャンした文書を直接ポータルサイトに登録することも可能などの親和性の高いサービスも提供することで、複合機販売との相乗効果を図る。
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