モバイルOSに新勢力が登場
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オープンソースの「ファイヤーフォックスOS」を展開する米Mojila社(モジラ)は、ファイヤーフォックスOSが世界の主要通信事業者18社に採用されたことを明らかにした。このなかには、日本のKDDIも含まれている。スペインのバルセロナで開催されたモバイルと携帯電話のイベント「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)で搭載端末が発表された。今回そのほかにも各国の複数の通信会社が同プラットフォームの採用を表明した。iPhone、アンドロイドに続く第3のプラットフォームとして、ファイヤーフォックスOSが急浮上してきた。
今回の発表は、MWCの開催に先駆けて行われ、搭載端末を中国のZTE社が公開した。ファイヤーフォックスOS搭載端末は、まずブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラといった新興国市場でリリースされる予定としている。
ファイヤーフォックスOSは、モジラが提唱するオープンなモバイル向けプラットフォームで、ブラウザーベースで次世代Web標準であるHTML5言語により、すべての機能を実現する仕組みとなっている。アプリも簡単に開発できるという特徴を持つ。
現在、スマートフォン向けのオープンOSは、アンドロイドが最も普及しているが、オープンプラットフォームでありながら、グーグルや先行した端末メーカーの支配力が大きい状況になっている。
そこで、オープンプラットフォームで自由度の高くファイヤーフォックスOSに注目が集まったものとみられ、端末開発で収益が上がらない日本のメーカーや、新興国向けの低価格製品などのニーズで、採用が一気に拡大する可能性もある。
KDDIは、auのスマートフォン用のOSファイヤーフォックスOS」を採用する方向で、モジラと同意した。KDDIは、FirefoxOSコミュニティに、開発したコードを提供していく。