富士通がグローバルアウトソーシングサービスを体系化
08 9/29
富士通は、各国のグループ会社ごとに提供していたアウトソーシングサービスを再編成した5つのカテゴリーに体系化した、「グローバル・インフラストラクチャー」としてワールドワイドで提供を開始した。富士通およびアウトソーシングに強みを持つ英国の富士通サービスなどのグループ会社のインフラストラクチャーサービスのノウハウを集めたもので、グループのサービス運用基盤の強化、サービス品質の標準化、高度な人材育成への取り組みを推進していく。
グローバル・インフラストラクチャー・サービスは、「データセンターサービス」「デスクトップマネージドサービス」「サーバーマネージドサービス」「ネットワークサービス」「サービスデスクサービス」という5つのカテゴリーに体系化している。
同事業は、ビジネス拠点のIT部門の総合窓口となる「グローバルサービスマネージャー」がサービス提供先の各拠点の統制やサービスレベルの管理を行い、ワールドワイドに最適なITインフラ環境実現への改善提案を行う。
今回の体系化は、これまでアメリカ、ヨーロッパ・中東、中国、アジアにおける海外拠点のアウトソーシングサービスを整理・再構築しており、一つのグループの中で統括した上で事業を展開していく体制を構築している。
グローバルに一貫性のあるサービスを提供することを目的として拠点設備、品質標準化、人材育成を強化する。
サービス品質の標準化は、同社のサービス品質標準化コンセプト「トリオーレ」の下で、ワールドワイドにサービス基盤とサービス手法の標準化を行う。今回、5つのカテゴリーに分類したサービスについてもITILに準拠したサービスデリバリー・運用サービス手法の標準化を行う。
拠点設備は、タイや韓国に新規のデータセンターを開設したほか、今後シンガポールやオーストラリアにもデータセンターを開設する予定で、全世界に85カ所のデータセンター、47カ所のサービスデスク拠点を配置する。また、米国通信工業会(TIA)などに準拠した設備の標準化も視野に入れた。
人材育成は富士通と富士通サービスによる教育プログラムの共同開発やグローバルレベルの人材交流、サービスデリバリーの高度なスキルを持つ要員の育成などを行っていく。