経産省が 国民のアイディアを募集する意見収集サイトを構築

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 経済産業省は、国民から電子政府に関する意見を収集するサイト「電子経済産業省アイディアボックス」を10月14日にスタートさせた。11月14日までの試験的な開設となっている。野村総合研究所(NRI)が、米国のオバマ大統領の政権移行チームで実績のあるセールスフォース・ドットコム(SFDC)の「セールスフォースCRMアイディア」で構築したもので、約2週間で構築を完了させている。SFDCは外資系ベンダーながら国内でも、甲府市の定額給付金支給管理システムや、エコポイント申請システムといった公共システムへの導入実績がある。

 アイディアボックスは、電子政府の取り組みに対して国民から意見を募り、参加者同士による情報交換、意見交換の場を設ける試験サイトとなっており、開設期間は10月14日から11月14日の1カ月間となっている。
  利用者は、アイディアボックスで募集するテーマに関するアイディアや意見などを投稿できるほか、他の利用者が投稿した内容についてのコメントの投稿や、投稿された内容についての賛成・反対の投票も行える。
  募集テーマは、電子手続きの満足度・利用率の向上、よりよいホームページのあり方、行政情報のオープン化、Web2・0の活用、電子政府構築を通じたITベンチャー企業や独創技術の育成方法、その他ITによる新しい行政サービスについての自由アイディアの6項目となっている。
  今回のアイディアボックス構築を受託したのはNRIで、同社はSFDCが提供するクラウド型のアイディア共有アプリであるセールスフォースCRMアイディアをカスタマイズして、約2週間で構築している。
  セールスフォースCRMアイディアは、米オバマ大統領の政権移行チームが、政策に対する国民の意見を吸い上げるために公式サイトに採用された実績がある。
  また、SFDCは、甲府市の定額給付金支給管理システムの構築でNTTコミュニケーションズと共同提供する「セールスフォース・オーバーVPN」が、経産省、環境庁、総務省が推進するエコポイントの申請システムでは基盤システムの「フォース・ドットコム」が採用されるなど、国内でも公共分野での導入実績をあげている。

関連サイト

電子経済産業省アイディアボックス(2009年11月14日まで)

セールスフォース・ドットコム