JTPがITスキル試験の世界配信を開始

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 日本サード・パーティ(JTP)は、IT実務者の総合的なスキルを測定する試験制度「GAIT(グローバル・アセスメント・オブ・インフォメーション・テクノロジー)」を全世界で開始した。特定の国や企業、団体に依存しないベンダー非依存の試験で、英語のTOEICのように習熟度レベルをスコア認定する形となる。国内外の教育機関などが試験問題の作成などで協力し、サン・マイクロシステムズ社の共同創業者である米Wayin社のスコット・マクニーリ会長も「こういった試験は業界にとって必要。アドバイスや支援を行っていく」としている。

 GAITは、3年前に試験の開発を開始し、これまでの準備段階で3万人程度の受験実績がある。そのうち約2割程度が海外からの受験で、「特にインドで注目度が高い(JTP森和昭社長兼会長)」としており、国内では社内の評価制度に取り入れているIT企業もある。
 試験対象となる分野は、データベース、OS、アプリケーション、ストレージ、セキュリティ、ネットワーク、仮想化の7分野の22カテゴリーで、22種類のカテゴリーごとのスコアと正解率を表示したレポートを表示する。
 現在160超の国と地域のプロメトリック社のテストセンターおよびWebを通じていつでも受験できる。
 試験の普及に向けて、今後他の資格試験とのマッピングや受験者レベルの比較、連携も模索していく。事業面では、国内外で試験の販売代理店も募集している。
 JTPは、試験の運用のほかに、試験対策コースの開催や、GAITを人事評価指標として活用する企業に対して、個々の企業にあった指標の作成支援などの支援ビジネスを行う。

   受験料は8950円で、企業などの団体受験では値引きも行う。受験者数として、世界で年間100万人、今後3年間の延べ受験人数で1千万人を目標としている。日本発の世界標準を目指す。

日本サード・パーティ