日立ソリューションズがJBoss技術者を1千人育成
12 10/29
日立ソリューションズは、オープンソースソフト(OSS)を活用したSIビジネス拡大策の一環として、レッドハットと技術者育成分野で提携した。提携にもとづき、日立ソリューションズはレッドハットがサポートサービスを提供するOSSのアプリケーションサーバー「JBoss」の技術者を2015年までに1千人へと大幅に増員する。これにより、金融、公共、産業などの分野で、既存の商用ソフトからのリプレースをはじめとする新規SI案件の獲得をねらう。
OSSは、インターネットサービスをはじめとするWebシステムから導入が進み、度重なる検証を経て、今ではエンタープライズシステム分野においてもサーバーやミドルウェア領域で普及している。
さらにここにきて、クラウドコンピューティング領域のシステム構築でも活用が加速しているほか、改めて企業の基幹系データベースにOSSを適用しようという流れもあり、注目度が高まっている。
日立ソリューションズは、これまでもOSSを使ったワンストップサービスを実施している。そのなかで、「実際にOSSを使いたいというユーザーのニーズが増えている」(広報室)ことから、アプリケーションサーバーの領域においても今後OSSのニーズが増加することを見越して、JBossを活用したアプリケーションのシステム提案や設計、構築サービスを強化する。
同社は、すでにレッドハットのJBossプレミアビジネスパートナーとして、JBoss製品の提供からサポート、システム構築を行っているが、今回改めてレッドハットと提携し、人材の育成に本腰を入れる。
これにより日立ソリューションズは、今後3年間でレッドハットが認定する「JBoss認定アプリケーション管理者(JBCAA)」資格の取得を含めて、JBossエンタープライズミドルウェアでシステム提案および設計、構築ができる技術者を1千人育成する計画となっている。
レッドハットは、同社が販売する「JBossエンタープライズミドルウェア」製品の開発者向けサポートおよび開発者の早期育成トレーニングを行うほか、システム提案や設計に関するプロフェッショナルサービスも提供する。