LASDECがLGPKI認証局が国際基準を取得

08 7/21

 地方自治情報センター(LASDEC)は、地方自治体における組織認証基盤であるLGPKIのアプリケーション認証局が、認証局の国際標準である「Webトラスト・フォー・CA」の検証報告書を取得したことを発表した。国内における同標準の監査組織であるトーマツから検証報告書を取得したもので、これにより各自治体が運営するWebサイトや電子サービスを利用する際、そのサイトの真性および実在性を、事前手続きなしに確認できるようになった。Webトラスト・フォー・CAの報告書を取得したのは国内3件目で、日本の公的機関では初の例となる。

 Webトラスト・フォーCAは、電子認証局の信頼性や安全性を認定する国際標準で、Webトラスト規準に適合したのは、セコムトラストネット、インテックに次いで国内3件目、行政機関を含めた日本の公的機関としては初となる。
  LGPKIは、LASDECの総合行政ネットワーク(LGWAN)全国センターが運営する地方公共団体を対象とした認証基盤で、利用者証明書や職責証明書などを発行する組織認証局、外部認証局とLGPKIの組織認証局間で相互認証を行うブリッジ認証局およびアプリケーション認証局の3認証局で構成されている。
  今回Webトラスト規準の検証報告書を取得したのはアプリケーション認証局で、電子申請・届出や電子決裁、地方自治体と政府機関相互の文書通信、あるいはLASDECが運営するLGWAN-ASPサービスなどを対象に証明書を発行する認証局となる。
  例えば、住民が電子申請を利用する場合、これまではLGPKIホームページから認証局の自己署名証明書をダウンロードし、ブラウザーの信頼されたルート証明機関に登録する必要があった。
  検証報告書を取得したことにより、利用者が電子行政サービスのポータルサイトにアクセスした時点で、LGPKIアプリケーション認証局が信頼されたルート証明機関として自動的に登録されるため、サイトの安全性を確認するための事前作業が一切必要なくなる。
  現在は、マイクロソフトのインターネット・エクスプローラー(IE)について、LGPKIのアプリケーション認証局が信頼されたルート証明機関として自動的に登録されるようになっているが、今後ファイヤーフォックスなど他のWebブラウザーについても同様の登録が行えるよう働きかけていくとしている。

地方自治情報センター http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/cms/index.html