フィンテック=ネットバンキング、NTTデータが連携
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NTTデータは、国内では初めてFintech(フィンテック)サービスとインターネットバンキングを接続するAPI連携サービスを4月から開始する。第1号ユーザーとして静岡銀行に提供する。このサービスは、NTTデータが金融機関に提供する個人向けインターネットバンキングサービス「AnserParaSOL」と、マネーフォワードおよびfreeeとの連携によりフィンテック利用の優れた利便性・安全性を実現するもの。静岡銀行では、まずマネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスへの対応を行う。
フィンテックは、その利便性から、すでに家計簿・資産管理サービスやクラウド会計サービスとして急速に普及拡大している。しかし、これら利用者が入出金明細や口座残高などの銀行取引データを自動取得するためには、インターネットバンキングのIDとパスワードを事前に登録する必要があり、フィンテックとインターネットバンキングの間で、シームレスな連携が求められていた。 NTTデータは、この連携サービスを含めネットバンキングでのフィンテック促進サービスの開発に2015年秋から着手していたが、このほど接続連携サービスに技術的なめどをつけ、4月からを商用提供する。 同社は、マネーフォワードおよびfreeeに対し、AnserParaSOLを通じ、照会系業務に限定したAPI連携を開始する。 静岡銀行では、まずマネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスへの対応を行う。これにより銀行の顧客は、マネーフォワードを利用する際、インターネットバンキングのIDとパスワードを預けることなく入出金明細や口座残高を確認できる。 NTTデータは今後、API連携サービスで連携するフィンテック企業や金融機関を順次拡充していくとともに、さまざまなフィンテックと金融機関の連携ビジネスを支援・促進する。 なお、API連携サービスは、NTTデータが14年に開催した「豊洲の港から」オープンイノベーションコンテストで最優秀賞受賞のマネーフォワードと優秀賞受賞のfreeeと共同検討を進めてきたプロジェクト。