INTAPがネットワーク運用管理の相互連携規格を公表

07 11/12

 情報処理相互技術協会(INTAP)は、インターネットを介して複数のネットワーク運用管理システムが相互連携するためのフレームワーク「MAXI-NMバージョン1.0」を公表した。システムの運用管理のうち、ネットワーク機器に関連した分野を強化するもので、多様化と設置増が進む装置類の監視・管理をベンダー依存から、統合的に行えるように汎用的なインターフェースなどを規定している。これまで難しいとされてきたネットワーク機器のマルチベンダー管理が実現することになり、MAXI-NMによる効率的な運用が可能になる。

  従来のネットワーク装置を操作するには、CLI(コマンドライン・インターフェース)を利用したヒューマンインターフェースや、ベンダーが提供するSNMPといったインターフェースが提供されている。
  ところが、複数のネットワーク装置を統合的に運用管理しようとすると、膨大なCLIやSNMPなどに対応する技術力が必要になると同時に、サーバー管理やセキュリティ対策、VoIP対応などの連携対象が増えてさらに管理者の負担を増加させる。
  MAXI-NMは、そうした複数ネットワーク装置の管理を統合的に実現しようというもので、既存インターフェースの代わりに再利用性のあるインターフェースを定義して装置や装置の上位サーバーにかぶせる手法を採用した。
  INTAPが定義する再利用性とは、「開発生産性がいい」「有用性がある」「適用可能性が高い」「可用性が高い」「保守性が優れている」という要素を多く含んだものを指し、このフレームワークをMAXI-NMと呼ぶ。利用する場合は、当初から高い目標を立てて設計せずに、「段階に分けて最小限の再利用性を実現することを目標にしてほしい」としている。
  対象となるアプリケーションはMAXI-NMに対してリクエストを出し、NMは定義されたネットワーク装置群にその指令を飛ばして管理することになる。
  システムで利用するネットワークはWebベースが急増しており、つながるネットワーク装置も増加の一途をたどっている。そうした装置の運用管理を実現するには課題が大きいが、NMはそれらに一石を投じる技術となりそうだ。

 

 情報処理相互技術協会(INTAP) pdfアイコンインターネット環境におけるネットワーク運用管理システム相互運用のためのフレームワーク
 

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