NTTデータ、グループで統合クラウド
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NTTデータは、全社のシステム開発環境をクラウド上に集約し、「統合開発クラウド」として4月から運用を開始する。これまで進めてきたシステム開発の生産性向上のための技術・ノウハウの標準化、自動化をグローバル全体に広げるため、開発プロセス・ツールとITインフラの統合運用に乗り出す。まず国内のグループ内で統合開発クラウドを運用、その後海外子会社へ展開するとともに、顧客向け環境にも順次適用していく。
2年後 国内は100%
ユーザー企業がITを、既存ビジネスの効率化だけでなく、新しいビジネスの創出やその双方を連携するための手段として期待するようになる中で、NTTデータは、これまで培ってきたこれらニーズに対応する開発プロセス・ツールとITインフラを統合し一体運用する取組みを進めてきた。
従来ニーズに対応するウォーターフォール型の開発と、いわゆる「攻めのIT」に適したアジャイル型開発の技術・ノウハウを同一環境上に統合することにより、両者のスムーズな連携を実現し、顧客要件に応じた迅速なシステム開発を可能にする。
統合開発クラウドとは、NTTデータのシステム開発環境を集約するクラウドサービスで、顧客システム開発の生産技術向上を目指す。従来、製品調達を含め2―3カ月要していたシステム基盤の構築を、1日以内に短縮するほか、多様な開発に対応するアプリケーション開発のフレームワークやツールを統合開発クラウド上にあらかじめ組み込むことで、システム開発の迅速性を高め、インストールや設定をする必要がないなどのメリットがある。
また、進捗管理などプロジェクト管理の支援ツール群にあらかじめ組み込むことにより、NTTデータグループ全体の管理ツールの統一化とシステム開発のQCDを底上げできる。
今後 国内のグループでは2年後の19年3月までに新規の開発プロジェクトで100%利用を目指し、海外グループ会社への展開も順次進める。欧州拠点の開発環境の整備や、中国オフショア開発に最適なプロセスと仕組みを提供していく計画だ。