NEC、AIビジネスを強化
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NECは、人工知能(AI)技術群のブランド「NECザ・ワイズ」を策定し、グローバルに展開していく。同社の最先端AI技術群を活用することで、経営判断や新製品開発など、1つのゴールが定まらない問題に対して、幅広い見地から判断することを支援する高度なAIソリューションを提供する。その第一弾として、事業ビジョン・コンセプトの企画、AI活用シナリオの検討、アクションプランの策定、実現性検証などを行うコンサルティングサービス「AIディスカバリープログラム」を開始した。
これまでもNECは、「見える化」「分析」「制御・誘導」の各領域において、約半世紀にわたり開発を進めてきたAI関連技術を活用したソリューションを保有している。
例えば、顔認証技術を活用した「出入国システム」が海外でも広く採用されているほか、人には察知できない微かな状態変化を故障の兆しとして発見する「プラント故障予兆検知システム」や、機械学習技術を用いた高精度な需要予測に基づいた「小売業の発注システム」も提供している。
これに加えて今後は、これまでは人が判断していた経営判断や新製品開発など、ゴールが必ずしも1つに定まらない問題に対してもAIが人に示唆を与えることで、幅広い見地から判断することを支援する高度なソリューションを提供するとしている。
新たなサービスメニューとして、コンサルティングサービス「AIディスカバリープログラム」を発売した。同サービスは、業務革新や新事業創出に向けてAI活用を検討している企業を対象に、NECザ・ワイズを適用した事業ビジョン・コンセプトの企画、AI活用シナリオの検討、アクションプランの策定、実現性検証などを行うもの。
また、迅速なサービス提供に向け、500プロジェクト以上のAI適用実績を基に、業種・テーマごとの検討項目・タスク内容・成果物などをサンプルとしてテンプレート化した「業種・テーマ別AI活用テンプレート」を整備・適用する。当面は、顧客ニーズの高い4業種・4テーマ(リスク回避、コスト削減など)から適用し、順次、拡大していく。