インテックがスマートフォン事業を強化
10 11/22
インテックとインテックシステム研究所は、スマートフォンの遠隔制御サービス「スマートレット」を12月より開始する。スマートフォン紛失時に端末の操作を停止する「ロック」ならびに元に戻す「アンロック」、GPSを利用して位置を知らせる「位置確認」のサービスをクラウドで提供し、企業がスマートフォンを利用する際にネックとなっているセキュリティの問題をクリアする。対応端末は「ウインドウズモバイル」および「アンドロイド」搭載機で、来春に「iPhone」にも対応する。インテックは、企業内システム開発も含めて、スマートフォン関連サービスを強化する考えだ。
スマートレットは、インテックシステム研究所が、モバイル端末向けの遠隔管理技術を持つインヴェンティットの技術協力のもと、インテックのデータセンターに構築しているIT基盤「EINS/SPS」から企業向けクラウドサービスの一環として提供するものとなる。
ユーザーは、管理者が遠隔から端末の操作を管理できるため、外部で端末を紛失した際の情報漏えいのリスクが大幅に軽減され、企業がスマートフォンを安心して利用できるようになる。
サービスは、来年の2月まで無料で提供する。3月以降の価格は、2月に発表する予定となっている。当初は、インテックの金融向け携帯電話用CRM「F3(エフキューブ)モバイル」、同じITホールディングスグループのソランが提供するスマートフォン向け報告業務アプリ「ビジネス電書鳩」、ネクスウェイの多店舗運営支援ポータル「店舗matic」などの既存サービス利用企業に対してサービスを展開する。
iPhoneが登場してから国内でもスマートフォンの新製品が続々と登場し、市場が盛り上がっているが、企業レベルでの利用となると導入はまだ一部にとどまっている。普及が進まない大きな理由として、企業側、システムを構築する側の両方でセキュリティの確保が難しいという問題がある。
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