エクサが社会インフラ支援ソリューションを開始

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 エクサは、既存の設備保全サービスをリニューアルした新サービス「設備/環境/社会インフラソリューション」を開始した。親会社である日本IBMの設備・施設管理パッケージとJFEスチールの大規模設備保守業務で培ったノウハウをサービスの軸として、製造・施設・インフラ網・交通・ITの各分野を対象に、設備の資産、調達、作業、契約、廃棄、点検内容などを管理するシステムを提供する。新サービスは分析・予測に基づく予防保全サービスを追加し、設備保全業務の効率化に加えて安全性の側面を強化したものとなっている。

 エクサは、2006年より日本IBMの設備管理製品「マキシモ」を利用した設備保全サービスを展開しており、これまでにビルやテーマパーク、大規模プラント、水道局など多くの企業・団体で採用実績がある。
 マキシモは、ITによる設備台帳を構築し、保守サービスから施設・設備のライフサイクル管理をシステム化する。資産やパーツ、修理履歴などの管理業務に加え、定期点検の実施時期や各パーツを何カ月で交換するかといった具体的な作業指示までを行うことで作業漏れがなくなり、安全性が保てる。
 マキシモは旧米MRO社の製品で、IBM社が買収後にコグノスのBI機能を追加した。これにより、日々の作業履歴をデータベースに蓄積し、傾向分析を行うことで「予防保全管理」が可能になった。安全対策がさらに強化されたことで、エクサは病院や鉄道、ガス、水道などの社会インフラ分野へのサービス展開を強化していく。
 現場での入力作業用に専用モバイル端末との連携機能も備えるが、保全作業を効率化するために手書き入力にも対応する。新たなスマートデバイスとして、リコーのビジネス向けタブレット端末ソリューション「イー・ライター」と連携する。現在連携用のソフトを開発している段階で、11月以降に提供を開始する予定となっている。

    エクサは、独自開発した業務・業種別テンプレートを用意している。基本機能として「自社設備保全管理」「保守サービス」「環境エネルギー管理」の3種類と、「作業計画」「資産ライフサイクル」など6種類を提供する。導入支援・操作研修サービスを組み合わせて2カ月程度の早期導入が可能なスターターキットとして、500万から600万円で提供する。また、現在は実施していないが、SaaS対応も可能となっている。

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