ITホールディングスがグループ連携を本格展開
13 8/19号
ITホールディングス(ITHD)は、グループ内の連携に本格的に取組む。同社は、2008年に旧インテックグループと旧TISグループが経営統合して誕生した独立系ITサービス会社であり、再編を経ても51社が連なっている大所帯となっている。
ITHDは、2013年3月期の売上高は3378億円で、業界ではNTTデータに次ぐ第2グループに位置しているが、業界他社同様、売上高は横ばいという状況にある。
これまでの体制では独立性を重んじつつ、この2年間で東京本社の西新宿への集約やソラン、ユーフィットのTISへの統合などの構造改革を進め、不況という市場背景もあって固定費の削減を進めてきた。
経営統合から5年がたったところで、新中期経営計画ならびに新体制のもと、明確にグループとしての成長を追及していく。
6月の体制変更で役員を一新し、前西新社長のほかに、取締役にTISの桑野徹会長兼社長、インテックの盛田繁雄会長および滝澤光樹社長、AJSの河崎一範社長、クオリカの加藤明社長とホールディングスのグループ主要企業のトップが参加する形とし、新たに各社トップによる共同経営方式を採り入れた。
これにより、「全体を俯瞰(ふかん)して見ることで各社の戦略に全体最適の視点を加えることができる」(前西社長)としている。
このほかにも、別に社長会を実施するほか、人事担当や経理担当レベルでも会合を実施してベストプラクティスを共有するとともに、グループ最適化を考えて活動するという意識を植え付ける。