キヤノンITSが複合現実ソリューションを強化
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キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、高精細3DグラフィックスをMR(ミックスド・リアリティ=複合現実感)技術によって目の前の現実映像と融合させるソフトを発売した。米Unityテクノロジーズ社のゲーム開発エンジン「Unity(ユニティー)」で作成した3Dグラフィックスを、キヤノンのMRシステム「MREAL(エムリアル)」で融合表示させ、専用ディスプレーを通じて、ユーザーの自由な視点に合せて現実世界に動きのあるリアルな3D映像を投影できる。キヤノンITSは10社と提携し、ソリューションサービスを提供する。
MREALシステムは、頭部にディスプレーを装着し、ディスプレーが撮影した目の前の映像に、デジタルデータを融合させて表示する仕組みで、CGと現実世界の映像を高精度に融合した臨場感のある立体映像を見ることができる。現在は新たに手持ち型のディスプレーも開発している。
今回キヤノンITSは、Unityで開発したデジタルデータのコンテンツをMREAL上でMR化するプラグインを開発した。Unityは統合ゲーム開発環境で、ブラウザーベースやスマートフォンなどのゲーム開発に利用されている。Unityで制作した3Dコンテンツを、プラグインを通じてMREALで表示させる。
キヤノンITSが展開するソリューションでは、ゲーム・エンターテインメント用途だけでなく、高精細CGによる車両・航空機などの大型製品や建築物のデザインレビュー、生産設備の検討、乗用車や家電製品のバーチャルショールームなどへの適用も想定している。
Unityをインストールしていない環境でも、ファイルを実行可能形式の単独ファイルに変換して再生・閲覧することも可能となっている。