ビーコンITがSaaS型情報ポータルで海外展開

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 ビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)は、同社が販売している企業向け情報活用ポータル「InfoScoop(インフォスクープ)」を、グーグルのアプリケーション群「GoogleApps」に最適化した「インフォスクープ・フォーGoogleApps(InfoScoop4G)」として正式にリリースした。SaaS型で提供するもので、日本語版だけでなく英語版を用意しており、海外市場でのアプリケーション販売を進めていく考えだ。戌亥稔執行役員は「海外展開に大きな期待をかけている」としている。

 インフォスクープは、ビーコンITとそのユーザーである三菱UFJインフォメーションと共同開発した情報ポータルソフト(EIP=エンタープライズ・インフォメーション・ポータル)で、グループウェアやスケジューラー、メールなどのガジェットやデータを個人の業務に合せて1画面に統合できるようにしたもの。
 昨年2月には大規模向けのインフォスクープを中堅規模システムでも利用できるように、データベースなど一部機能を取り外したものをオープンソースソフトとして公開したほか、5月にはその中国語版を公開している。
 今回のGoogleApps(グーグルアップス)対応は、近年、Gメールやグーグルカレンダー、グーグルドキュメントなどグーグルアップスに登録された各種ソフトを利用しているユーザーが多くなったことと、そのユーザーから、それぞれのガジェットを1画面にまとめて利用したいという声があったことから、インフォスクープをベースにしてグーグルアップス版情報ポータルを提供することにした。
 その際、提供方法を多くのグーグルアップスユーザーが利用できるようにSaaS型で使用できる形態とした。同社は、SaaSにすることで全世界のグーグルアップスユーザーがこれを利用できると判断し、英語版を同時に開発、販売することにした。
 海外からの利用事例はまだないが、グーグルアップスを販売する企業とと連携するなどワールドワイド市場へと打って出ることで、「日本発の情報ポータルにも優れた製品があることを知らしめたい」としている。
 インフォスクープ4Gの月額利用料は1ユーザー200円だが、今年12月末まではスタートアップキャンペーン価格として1ユーザー120円を設定している。

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