日商エレとファーウェイ・ジャパンがエンタープライズIT領域で提携
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中国のファーウェイ社は、通信事業者向けのネットワークインフラ構築領域ではスウェーデンのエリクソン社と世界で1・2位を争うほどのシェアを誇っているが、エンタープライズIT領域のサービスは国内向けに実施している程度で、現在は全売上の5%程度にすぎない。
それでも今後、上位レイヤーのネットワーク制御のソフト化が進み、ネットワークインフラ領域でのハードウェアの売上減少が予測されることから、グローバルレベルでエンタープライズIT領域へと本格的に進出する。
その際、日本でのパートナーとして、ネットワークの領域に明るく、ハードウェアの販売からSIまでを手掛ける日商エレに声を掛け、提携に至った。今後は、エンタープライズ向けの製品やサービス開発を共同で行っていく。
提携により、ファーウェイ社が開発したコンバージド・インフラ製品「ファーウェイ・フュージョンキューブ」を日商エレが販売する。
フュージョンキューブは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、スイッチといったインフラの機能を1つのきょう体にまとめた製品で、「1つのノードでサーバー的にもストレージ的にも動く唯一の製品」(日商エレクトロニクスマーケティング本部付市来裕教担当部長)となっており、「ランニングコストや環境性能、設置スペースの効率も現在市場に出ている他社の組合せパッケージ製品を上回る」という。
日商エレは、クラウドコンピューティング用のシステム検証施設を所有し、すでにマルチベンダー構成の垂直統合型クラウドプラットフォーム製品である「Nissho―Blocks」を提供している。