経産省が情報伝達のコミュニケーション基盤を開発
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経済産業省は、データとデザインを使った表現技法「インフォグラフィックス」を利用して国民に情報を伝達するためのコミュニケーションプラットフォーム「ツタグラ(伝わるINFOGRAFHICS)」プロジェクトを開始した。専門家や国が持つ「知識やデータ」と、クリエーターが持つ「伝える力」を結びつけ、社会的な課題や国が発表する統計情報などを国民に分りやすく伝える。ソーシャルメディアと連携して情報を広め、国民の考える力を誘発し日本の将来に役立てる考えだ。
インフォグラフィックスは、インフォメーションとグラフィックスを掛け合わせた造語で、見えにくい情報を絵や図、表などを使ってわかりやすい形で表現するグラフィックデザインとなる。
重要なテーマやデータが、内容が難しいために広く一般に伝わらないケースが多い。そこでツタグラプロジェクトでは、Webを利用して逆ピラミッド型で情報や知識を集め、インフォグラフィックスによってわかりやすい形に変換し、多くの国民がコメントを出し合って社会問題に向き合っていく。
まず専門家が環境問題や働き方などの日本が抱える社会的な課題についての「お題」と、そのデータや統計情報をサイトに提示する。これに対し、クリエーターがインフォグラフィックスの作品を創作して投稿し、それ以外の閲覧者はサイトやソーシャルメディアを通じて作品に対する意見を寄せる。投稿した作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与し、Webで流通させやすくする。
ツタグラのサイトで参加登録を行うと、作品の投稿や編集が行える。その際に、フェースブックやツイッターの登録情報を用いて、新規登録・ログインが行える。サイトには投稿された情報にコメント機能を実装する「DISCUS」を導入しており、フェースブックやツイッター、グーグル+、オープンIDのアカウントを利用してコメントを行え、各ソーシャルメディアに情報が掲載されるようになる。
ツイッター、フェースブック、グーグル+、はてなブックマークといったソーシャルメディアと連携しており、今後もAPIを公開している民間サービスとの連携を図るとしている。
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