ユビキタスがIoTサービス基盤を提供
14 2/24号
ユビキタスは、IoT(インターネット・オブ・シングス=モノのインターネット化)およびM2M(マシン・ツー・マシン)のビジネスへの導入支援事業を本格的に開始した。第一弾として、自社開発のデバイス/データ管理基盤「ダルキュミア」を製品化し、クラウドで提供する。ダルキュミアは、IoT/M2Mデバイスおよび取得データの管理機能を備えており、他のクラウドサービスやビッグデータ解析システム、ユーザーインターフェース開発用などの各種APIを備え、IoT/M2Mのデータ活用ビジネスを早期に開始するための仕組みを提供する。
ダルキュミアは、ユーザー認証などIoT/M2M関連サービス開始のための基本機能をはじめ、多様なデバイスや外部データを取得する連携インターフェース、通信モジュール、データ管理機能などを備えている。2011年6月より、自動車やエネルギー業界で実証実験を行っており、それらのノウハウをもとに今回製品化した。
ユーザーは、社内に専門知識を備えたシステム開発を行うエンジニアがいない場合でもIoT/M2Mアプリケーションサービスを簡単に構築でき、IoT対応サービスを簡単に開始できる。
例えば、宅内の消費電力や使用料金を可視化するHEMSシステムや、血圧計などの健康機器による健康データの記録と、活動量計の歩数や他の運動アプリのデータを組み合わせ、クラウドを利用してデータ統合処理・健康管理に役立てるサ
ービスなどを開発できる。
これまでユビキタスは、通信ミドルウェアや軽量ソフトの開発、組込みデータベース販売や無線LAN内蔵のスマート電源タップを使ったソリューションなどを展開してきたが、今後はダルキュミアを中核にして、これまで提供してきた組込みソフト開発分野の技術やクラウド関連を組み合わせ、IoT/M2M分野に注力していく。
まずはデータ管理プラットフォームの提供にフォーカスしている状態だが、今後は電源タップ以外のIoT/M2M活用サービスに必要なデバイスの提供や、サービス開発の支援も必要に応じて行っていく。
また、ユーザーの同意を得たうえで、「センサーデバイスが取得してダルキュミアに蓄積されたビッグデータを活用した、オリジナルのソリューションの開発も視野に入れている」(広報担当)としている。