東工大が日本最速のスパコンを公開
06 7/10 東京工業大学は、日本最高速のスーパーコンピューターTSUBAME(つばめ)をマスコミに公開した。TSUBAMEは、米テネシー大と独マンハイム大などが年2回実施するスーパーコンピューターの性能ランキング「TOP500」の最新版で演算性能38.18テラFLOPSを記録して7位にランクインした。これにより、日本だけでなく、現時点でアジア最速のスーパーコンピューターの称号を得た。
TSUBAMEは、東工大の学内で利用するためのグリッドコンピューターシステムで、「みんなのスパコン」をキャッチフレーズとしている。学術研究用だけでなく、学生全員が利用できるところが最大の特徴だ。同学の学術国際情報センターの松岡聡教授を中心としたグループが仕様を策定した。
NECがシステム構築を担当、AMDのデュアルコアオプテロンを搭載したサン・マイクロシステムズのサーバー「Sun
Fire X4600」655台、NECの「iStorage S1800AT」とサン・マイクロの「Thumper」によるストレージシステム、ClearSpeed社のSIMDアクセラレータボード、Voltaire社のインフィニバンドネットワークなどで構成されている。CPUコア数は10480、メモリー容量は21.4テラバイト、ストレージ容量は1.1ペタバイトを記録する。学術総合センターの1階と2階の3部屋にわたって設置され、占有面積は約350平方メートル、屋上の空調室外機を含めると総重量は約58.5トンにおよぶ。
松岡教授によるとベンチマークの際はアクセラレータボードを稼働させておらず、稼働させれば更に演算速度は高速化するという。
東京工業大学 http://www.titech.ac.jp/home-j.html