GMOクラウドが中小SI会社向けクラウドを開始

14 2/10号

 GMOクラウドは、中小システム開発会社向けに新しいクラウド基盤を採用したクラウドサービス「GMOクラウドPublic次期サービス(仮称)」(新クラウドサービス)β版の提供を開始した。β版では、まず小・中規模のシステム開発会社を対象とした「Isolate(アイソレート)シリーズ」を提供し、ユーザーからのフィードバックをもとに最終調整を行い、正式版を提供する。アイソレートは、システム開発・運用経験のある中・上級向けのパブリッククラウドサービスとなっている。現在、200社限定で無償提供しており、3月をめどに正式版をリリースする予定となっている。
 今回発表した新クラウドサービスは、エンタープライズビジネスを提供する中小システム開発会社をメインターゲットとしたものとなる。「標準化」「互換性」「拡張性」の3つのキーワードをコンセプトとして設計され、他のシステムからの載せ替えや、異なるクラウド基盤との連携性を向上させたものとなっている。
 まずベータ版としてアイソレートを無償提供し、中小システム開発会社からの品質や使用感などのフィードバックを得て正式版につなげる。ベータ版で提供されるリソースは、仮想ルーター1つ、グローバルIPアドレスが5IP、仮想サーバーは3vCPU/3GBメモリー、ディスクがルートディスクとデータディスク合算で200GB、バックアップストレージ200GBなどとなっている。
 クラウド基盤には、「シトリックス・クラウドプラットフォーム・パワード・バイ・クラウドスタック」を採用している。クラウド基盤として商用利用が多いクラウドスタックを採用しているため、他社クラウドからの載換えが容易に行える。テンプレートやAPI移行のほか、オンプレミス環境とのハイブリッド構成や、パブリッククラウドからプライベートクラウドへの移行も簡単に行えるとしている。
 正式版リリースの後、他のクラウドサービスとの互換APIを利用可能な新クラウドサービスの新シリーズ、続いて占有型プライベートクラウドをリリースする予定となっている。

 アイソレートは、ミッションクリティカル領域のビジネス利用、基幹システムの構築・運用を行うシステム開発会社に対して、2月28日まで無償で提供する。3月から月額12500円で有償化する予定だが、有償化の際には、無償利用ユーザーは移行に関する作業は発生しないとしている。  

 

GMOクラウド