CACがCO2排出ゼロサーバーを発売
10 3/29
シーエーシーは、太陽電池で稼働するCO2排出量ゼロサーバーの発売を開始した。「太陽電池と2次電池を組み合わせることで、理論上24時間365日のCO2発生ゼロによるサーバー運用が可能になる」(CAC広報部)としており、同サーバーを含めたオフィスの低炭素化支援ソリューションを「Natureco(ナチュレコ)」と名付けて体系化し、環境ビジネスを強化する。将来的には、同サーバーの活用によるCO2削減効果によるカーボンオフセット支援サービスへの展開も視野に入れている。
CACは、アイピーコア研究所が開発したIAサーバー「NX51」をCO2排出量ゼロサーバーとして、同社の低炭素化ソリューションの一環として売り出す。
NX51は、インテルのAtomを搭載したデスクトップやラックマウントで利用するタイプの電池駆動型サーバーで、直流電源10Wという低電力消費で稼働するため、太陽電池でも十分稼働が可能となっている。
さらに、蓄電用の2次電池および充電制御装置と併用し、昼間は太陽電池からの給電によるサーバー運用と2次電池への充電を行い、夜間や曇、雨で電力が不足する場合は2次電池から給電することで、化石燃料を使わないCO2発生ゼロのサーバー運用が可能になるとしている。
このほか、CPUにジーオンを搭載し、CPU稼働率50%時の消費電力が約65Wで、本体サイズの奥行きが230_と省電力かつ省サイズを実現した省エネラックサーバー「NX120」も販売する。NX120は、通常機と同様にデータセンターで稼働する実用機という位置付けとなっている。
CACは、昨年秋より低炭素化支援サービスを開始し、新年度の1月に「低炭素システム推進部」を設立してサービスを本格化している。今回、アイピーコア研究所の低消費電力IAサーバー群の販売を開始するとともに、オフィスとITの低炭素サービス「Natureco」を開始し、複数のメニューをラインアップした。
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