レッドハットがパートナー認定制度を拡大

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 レッドハットは、日本法人主導でパートナー向けのオープンソース人材育成プログラムを強化する。同社のオープンソース製品のセールスエンジニア育成プログラムとして、教育プログラムの「レッドハット・パートナー・デベロッパー・プログラム」と、認定資格制度の「レッドハット・プロダクト・スペシャリスト」制度を2月より開始した。「今後3年間で国内に1万人のスペシャリストを育成する」(研修サービス部横山大輔部長)計画となっている。日本で開始し、今後グローバルに展開していく。

 

 レッドハットは、これまでも「レッドハット認定エンジニアやJBOSS認定アプリケーション管理者などの複数の認定資格を運営しているが、これらは上級技術者が対象となる。今回のプログラムの育成対象は、製品や市場の知識を備えたセールス系のスペシャリストとなる。
 資格は2日程度のトレーニングを経て受験する仕組みで、同社の既存の認定プログラムと比べ、取得のための敷居とコストは低く抑えている。
 市場ではクラウドやビッグデータ活用などで、OSSの活用の幅が広がっていることから、同社はユーザーに対してレッドハットを中心としたOSSソリューションの活用やソフトの特性、効果などを説明できるセールスエンジニアを育成する。
 同社製品のほかにも、他のオープンソースソフト(OSS)や競合製品の知識も備え、企業のITインフラ構築にOSSを活用したシステム提案を行えるような技術者を育成していく。
 教育プログラムは、同社の「レッドハット・エンタープライズLinux(RHEL)」と仮想化テクノロジーを活用した提案ができる「ITインフラソフトウェアスペシャリスト」と、「JBOSSミドルウェア」を中心としたアプリケーション基盤の知識を備えた「ミドルウェアソリューションスペシャリスト」で、今後ストレージのスペシャリスト精度を実施する予定となっている。

 

 教育はハンズオン形式で、実機を使ったトレーニングをそれぞれ2日間かけて実施する。認定資格の「プロダクト・スペシャリスト」を取得する際にも、教育プログラムを受講する必要がある。価格は、トレーニングが1人あたり10万円から。既存のRHELパートナー以外にも、大手、中小を問わずSI会社に受講をアピールしていく。

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