観光対策は日本人のフォローも

17 5/15

 観光庁が、訪日外国人旅行者のSNS投稿を分析したところ、日本の受入れ環境への不満などを含んだネガティブな投稿の割合は低いという結果が出た。2020年を前にした日本や日本人の“おもてなし”作戦は、順調のようだ。
  最も不満が多かったのは「公共交通」で、「駅・電車の利用が難しい」「バスの料金が高い」「タクシーの運転手とコミュニケーションできない」などが挙がった。2番目が「通信環境」、3番目が「多言語コミュニケーション」だった。国はこれらの声を受け改善につなげる方針だが、ITサービスを見る限り、翻訳システムも続々登場し、無料Wi―Fiエリアも範囲が広がり、外国人受入れに向けたインフラ整備は着々と進んでいる。
  そのようななか、いつも利用している地下鉄の駅で先日、1台の券売機がデフォルトで外国語表記のものに変っていた。ICカードに現金をチャージしようといつもの感覚で操作をしたがカードが受け付けられず、次の電車が迫るなか慌てて操作し、単語の理解を頼りに進めていったら新しいICカードが出てきてしまった。
  簡単な英語もわからないのかとか、そそっかしいとか言われれば確かにその通りだ。ただ、訪日外国人が増加するのと同時に、足元では新しい物事についていけない高齢化人口が増える。そんな日本人へのフォローも必要だと感じた。その後も、その券売機で切符の購入に苦労している外国人旅行者の団体が、隣の券売機エリアまで広がって場所を占拠していた。
  訪日外国人の受入れについては、来てもらう、お金を使ってもらうが優先されている感がある。外国人旅行者が危ないカートでヘルメットを着けずに公道を走る“マリオカート問題”など最たるものだ。これからは、ユニバーサルデザインの観点で、誰もが利用しやすい形でのインフラ整備を進めて欲しい。    (I)